2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520391
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 文俊 Nagoya University, 文学研究科, 准教授 (90205675)
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Keywords | 漢文訓読 / 日本語史 / 翻訳語法 / 近世 / 近代語 |
Research Abstract |
日本において長い伝統を有し、また、欧文直訳体や翻訳語法にも大きな影響を与えている漢文訓読語法に焦点をあてることにより、近世・近代における語法の変遷、さらには、現代日本語の形成過程を解明していくことがこの研究の目的である。本研究においては、近世漢文訓読資料、近代漢文訓読体資料、近世白話小説関係資料、蘭学・英学資料を調査し、その中で用いられている語法の変遷を整理することにより、漢文訓読語法が、近世・近代の語法に与えた影響を解明していく。 このため、本年度は、以下の1〜3のような調査・研究を行った。 1.先行研究、またこれまでの調査をもとに、これまで蓄積してきた研究成果を整理した。 2.東京大学附属図書館を訪ね、そこに所蔵されている近世漢文訓読資料を調査した。 3.上記2により収集・調査した資料を整理するとともに、漢文訓読テキストデータベース作成の基礎作業(漢字字体・返点・振り仮名・送り仮名などの情報に対する処理方法の検討)を行った。 なお、平成20年度には、本年度に収集・調査した資料をもとに、近世漢文訓読語法に関する研究のまとめを行うとともに、テキストデータベース作成作業を行う予定である。
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