2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520400
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
張 麟声 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 教授 (80331122)
|
Keywords | 景頗語 / 主題マーカー / SOV型言語 / 係助詞 / 副助詞 |
Research Abstract |
2007年5月と8月に2回中国に調査に赴き、ひとまず物語文体における景頗語の主題マーカーである「go'」の分布を明らかにし、それを10月22日から24までインドで開かれる13th INTERNATIONAL HIMALAYAN LANGUAGESSYMPOSIUMにおいて口頭発表をした。 そのような調査・研究をしているうちに、中国で話される、景頗語と同じSOV型言語に属するチベット語にも主題マーカーが存在することを知り、2007年10月14日に、中日理論言語学研究会の第11回研究会として、「主題マーカーとSOV型言語」というテーマのシンポジウムを主催した。当日の発表者および発表テーマは次の通りであった。 野田尚史(大阪府立大学)「日本語の主題マーカー」 金 善美(同志社大学)「朝鮮語の主題マーカー」 意西微薩・阿錯(中国南開大学)「チベット語の主題マーカー」 張 麟声(大阪府立大学)「景頗語の主題マーカー」 さらに、主題マーカーだけではなくて、従来国語学の世界で言われている係助詞・副助詞のようなレベルの形がSOV型言語一般に見られるのではないかという仮説を立て、まず景頗語から検討し始め、2007年12月8日に第13回チベット・ビルマ言語学研究会にて、「景頗語の『mung(も)』と『she(こそ)』について」というテーマで発表した。
|