Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 正夫 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 部門長 (80167767)
田中 牧郎 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, グループ長 (90217076)
早野 恵子 熊本大学医学部附属病院, 総合診療部, 助手 (70336238)
宇佐美 まゆみ 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (90255894)
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Research Abstract |
この研究は,医療コミュニケーションの適切化に貢献し,医療従事者のコミュニケーション・スキル向上に役立づ,ポライトネス・ストラテジー(調和のとれた人間関係の構築や維持などの目的を達成するために,話し手が使用する聞き手に配慮したコミュニケーション方略)を中心とするコミュニケーションの工夫について探求し,その成果を医療・医学教育に提供することを目的とする。 医師・患者双方を対象にした調査,及び,診療場面のビデオ収録を実施し,医療コミュニケーションの適切化に貢献するポライトネス・ストラテジー,及び,医療面接技法を明らかにする。その成果をまとめ,医療コミュニケーション教育の教材を作成する。 学術的有用性は,医療現場の調査に基づいて,社会言語学と総合診療学・医学教育学の連携による学際的な医療コミュニケーション研究を開拓し,発展させることである。 社会的有用性は,安全で信頼される,患者満足度が高い医療の実現という社会的要請に応えるために,医療コミュニケーション適切化の具体的な方策を提案することである。 平成19年度は,A民間病院(一般内科など41診療科,520床,東京都)の協力を得て,医師の外来診療場面をビデオ収録し,ポライトネス・ストラテジーについて患者評価,自己評価を実施した。また,患者・医師双方を対象にした面接調査のデータを分析し,その結果を,医学教育学会,日本語学会等で発表すると共に,論文を査読付きの学会誌等に投稿し掲載された。
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