2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療コミュニケーションを適切化するポライトネス・ストラテジーの研究と資料の提供
Project/Area Number |
19520408
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Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
吉岡 泰夫 The National Institute for Japanese Language, 研究開発部門, 上席研究員 (90200948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 正夫 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 部門長 (80167767)
田中 牧郎 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, グループ長 (90217076)
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Keywords | 社会言語学 / 言語生活 / 総合診療 / プライマリーケア / 対人コミュニケーション |
Research Abstract |
この研究の目的は,大きく分けて次の2つである。 (1)医療コミュニケーションの適切化に貢献するポライトネス・ストラテジーを,医療者と患者・家族双方を対象にした調査に基づいて明らかにし,安全で信頼される患者満足度の高い医療の実践に向けて,ポライトネス理論を応用した医療コミュニケーション教育プログラムを開発する。 (2)医療者のコミュニケーション・スキル向上に役立つ医療コミュニケーション教育プログラムなどの研究成果を,医療現場および医学教育に提供する。 平成20年度は,ポライトネス理論を応用した医療コミュニケーション教育プログラムを開発し,その教育効果を評価した。医師を対象に,この教育プログラムを用いたコミュニケーション教育を実施し,教育の前と後の外来診療をビデオ録画した。教育によって医師がポライトネス・ストラテジーを効果的に活用できるようになったか,受診した患者による評価,教育を受けた医師の自己評価,指導医の評価によって総合的に評価した。 三種類の評価によって,ポライトネス・ストラテジーを中心とする医療コミュニケーション教育プログラムは医療コミュニケーションの適切化に有効であることを検証した。 評価・分析の結果および得られた知見など,調査研究の成果を,学会発表や講演,学会誌論文や雑誌論文などで公表した。また,研究成果のすべてを1冊にまとめた研究成果報告書を刊行した。これらの成果を医療現場および医学教育に提供した。
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Research Products
(20 results)