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2008 Fiscal Year Annual Research Report

日本語フィラーの体系化に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 19520444
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

小出 慶一  Saitama University, 教養学部, 教授 (60178192)

Keywordsフィラー / フィラー化 / 話し言葉 / 発話メカニズム / 日本語教育
Research Abstract

20年度は、まず、19年度にまとめた個々のフィラーについての記述、また、その体系についての試案を再検討し、また、19年度に使用した対話コーパス以外に、「日本語話し言葉コーパス」(国立国語研究所)などのデータを調査し、「現代日本語の意味・用法の広がりに関する記述的研究一多義化、フィラー、フィラー化-」としてまとめた。
ここでの検討の結果、19年度までの検討の不十分な点として、指示詞、副詞、不定名詞以外からフィラー化するものがある点、また、19年度に扱ったものは、すべて発話に先行するタイプのものであったが、フィラーの中で重要な位置を占めると思われる、語に後続するタイプのフィラー(「これは、あー・・・」の「あー」など)に触れていなかった点、この2点について検討する必要があると思われた。
そこで、第1の問題に関しては、接続詞「で」を取り上げ、積極的な意味を失い、話題の漠然とした関連性表示機能だけになっていることを観察した。このような接続詞由来のアィラーとしては、「と‐「「っていうか」などがあり、これらについても、今後検討する予定である。
第2の問題に関しては、発話に後続する表現(「それはですね」などの「ですね」など)と比較しつつその機能の検討を行った。「ですね」などとの重要な違いとして、後続発話形成という機能を持つことを見出した。
また、前年度に引き続き、中国語、韓国語などでの、会話を録音し、一部分析を試みた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 現代日本語の意味・用法の広がりに関する記述的研究-多義化、フィラー、フィラー化-2009

    • Author(s)
      小出慶一
    • Journal Title

      日本アジア研究 6

      Pages: 1-37

  • [Journal Article] 発話行動における「で」の役割-「で」のフィラー化をめぐって-2008

    • Author(s)
      小出慶一
    • Journal Title

      埼玉大学教養学部紀要 44卷2号

      Pages: 27-40

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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