2008 Fiscal Year Annual Research Report
海外の「日本語教育政策」と日本の海外に対する「日本語普及政策」に関する研究
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19520460
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
嶋津 拓 Nagasaki University, 留学生センター, 教授 (90437848)
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Keywords | 日本語教育 / 日本語普及 / 言語政策 / オーストラリア / 国際文化交流 |
Research Abstract |
本研究においては、主として大韓民国・オーストラリア・台湾の3か国・地域を研究対象としているが、第2年次の平成20年度はオーストラリアを取り上げた。 オーストラリアは日本語学習者が約37万人(2006年)であるが、その約99%は初等中等教育レベルの学習者である。すなわち、オーストラリアの日本語学習者はそのほとんどが小学生から高校生までの青少年たちなのだが、このように初等中等教育レベルで日本語を学ぶ人々がオーストラリアで多い理由のひとつとしては、オーストラリア政府や同国の各州政府が1980年代から1990年代にかけての時期に、日本語を含むLOTE (Languages Other Than English)教育を振興するために、各種の政策を立案し、それを実行に移してきたことが挙げられる。平成20年度の本研究においては、主として中国語教育との対比において、日本語教育がオーストラリアの言語政策史上どのような位置を占めてきたのかを考察した。
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