2007 Fiscal Year Annual Research Report
絵本を使った小学校英語活動における教師の言語調整および相互交渉スキルに関する基礎的研究
Project/Area Number |
19520471
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
萬谷 隆一 Hokkaido University of Education, 教育学部, 教授 (20158546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 祐爾 兵庫教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (10157068)
クロフォード マイケル 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80360957)
皆川 治恵 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70229756)
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Keywords | 小学校英語活動 / 絵本 / 読み聞かせ / 相互交渉 / インタラクション / storytelling / 英語活動 |
Research Abstract |
本研究は、小学校英語活動において絵本を活用するための指導方法の基礎的データを得るために、絵本の読み聞かせでの相互交渉における教師の談話技術・言語能力について、検証することを目的としている。 平成19年度の研究作業は、読み聞かせ場面の収録し、基礎的データを得る予備段階であり、進捗状況は、以下通りである。 1)絵本の読み聞かせに適切な絵本を選定する作業を行った。言語的な簡素さ、読み聞かせ対象の子どもに対する分かりやすさ、繰り返し表現の有無などを勘案して、Where's Spot? Brown Bear, Hungry Caterpillar他を選定した。 2)以上の絵本を読み聞かせる母語話者、熟達教師の読み聞かせ場面を収録した。 収録地は、札幌、江別、函館の3地区であった。読み手は、母語話者3名、日本人教師5名であった。また、比較のための非熟達者(学生)の読み聞かせデータは3名分収録した。順次、書き取り作業を進め、プロトコル化がほぼ完成した。 分析については順次進めているが、現在の所、有効と考えられる読み聞かせの手法として、読み聞かせ全体の構成の仕方、予測的な発問、子どもを参加させる語りかけ、など、子どもの理解を高めつつ、インタラクティブな語りかけによって子どもの積極的・自主的な参加を促す読み聞かせの手法が、分析から浮かび上がってきている。分析結果は、H20年7月の小学校英語教育学会全国大会において発表する予定である。
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