2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520475
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
齋藤 英敏 Ibaraki University, 教育学部, 准教授 (20318695)
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Keywords | 評価 / スピーキングテスト / 英語教育 / オーラルテスト |
Research Abstract |
本研究の目的は、口頭で受けた試験に練習がどれぐらい影響があるか、またキーワードリストの使用が影響を与えるかを見ることである。三十一名の大学生が標準化されたスピーキングテスト(t-SST)を受験後、期末試験の一部であるOral Summary Test(口頭で読んだ内容をまとめるテスト)を受験し、三つの異なる課題に関して話をした。最初の二つの課題は練習をしてきているもので、第一課題はキーワードリストを見てよく、第二課題はその場でリストを奪われて行い、第三課題では練習していない課題を読んで行った。それぞれの課題はほぼ同様の内容であることは、別のパイロットデータ、および数名のエキスパートによる判断から示されてはいるが、今回のパイロット研究で統計的な判断をする。三名の訓練を受けた評価者は録音された参加者の音声を三観点(正確さ、流暢さ、内容)により全て評価をおこなった。結果としては、まず高い評価者間の信頼性を得た。仮説で予測された通り、練習をしていない課題が最も低い評価を得た。しかしながら、キーワードリストを見ることによる影響は強く見られなかった。また、データは全て書き起こされトランスクリプトが作られ、現在それをもとに言語分析を行う準備をしている。この分析では正確さ、流暢さに関して2名の評価者がトラスクリプトをもとに評価をする。課題のトピックの影響は現在統計処理を行う準備中である。これらのパイロット研究の結果をもとに今年度引き続き研究を行う。
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