2008 Fiscal Year Annual Research Report
学習へのプラスの波及効果を生む実用的スピーキングテストの研究・開発
Project/Area Number |
19520477
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平井 明代 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (00312786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 利恵 常磐大学, 国際学部, 講師 (70433571)
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Keywords | スピーキングテスト / EBB尺度 / ストーリー・リテリング / 受容能力 / テスト作成 / 発話量 / 評価 |
Research Abstract |
本研究は、実用性のあるスピーキングテストとその評価方法の確立を目的としている。20年度の繰越金を使用し、予定していたストーリー・リテリング・スピーキングテスト(SRST)の併存的妥当性を検証するための実験を行った。まず、学生・院生たちにSRSTを受験してもらい、同時期に外部試験として知られている2種類のスピーキングテスト(Versant English TestとSST)を受験してもらった。特に、SSTは一対一の面接式スピーキングテストで、実際に専門の面接官を東京から派遣し筑波大学および常磐大学で実施した。3つのテストを実施後、SRSTは発話の書き起こしおよび採点を行った。 Versant英語テストはネット上で受験するため、得点が閲覧できるようになっており、その得点を分析の基にした。また、一部必要な受験者の発話を書き起こし、質的分析の材料として。SSTは結果を送ってもらい、それを分析対象とした。この発話も一部書き起こしを行った。すべての結果が揃いつつあり、次年度、継続してこの分析作業を行い、結果をまとめる予定である。このSRSTの併存的妥当性が検証されれば、高価なSSTを使用せずに、安価で実用性のあるSRSTで、ある程度正しくスピーキング能力を測定できることになり、その重要性は大きい。 さらに今年度は、SRSTで使用するストーリーの長さ、ストーリーを読んだ後に使用する理解度問題、キーワードおよびストーリーに関する意見陳述課題の受験者への影響について、アンケートを中心に調査した。それを分析し、それぞれのスピーキング要因の役割について明らかにし、今後のSRSTの改良に役立てた。その結果を、論文にまとめ全国英語教育学会紀要(ARELE)に投稿し掲載に至った。
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Research Products
(2 results)