2009 Fiscal Year Annual Research Report
学習へのプラスの波及効果を生む実用的スピーキングテストの研究・開発
Project/Area Number |
19520477
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平井 明代 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (00312786)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 利恵 常磐大学, 国際学部, 講師 (70433571)
|
Keywords | スピーキングテスト / ストーリーリテリング / 実用性 / 信頼性 / EBB尺度 / 併存的妥当性 |
Research Abstract |
本研究は、実用性のあるスピーキングテストとその評価方法の確立を目的としている。3年目に当たる21年度は、読んだ内容を話す方式のストーリー・リテリング・スピーキングテスト(SRST)の評価方法の信頼性および実用性を中心に調査した。評価方法としてEBB尺度(Empirically derived, Binary-choice, Boundary-definition scales)方式を開発し、従来の分析的評価方式と比較した。その結果、実用性がやや劣ることがわかったため、再度、EBB尺度を見直し、比較検証を行った。修正したEBB尺度は、最初のEBB尺度よりも信頼性の高い評価ができるだけでなく、実用性も十分兼ね備えていることが確認された。評価基準を確立することができたため、その結果を論文にまとめ投稿した。 また、SRSTで使用する、ストーリーの長さ、ストーリーを読んだ後に使用する理解度問題、キーワードおよびストーリーに関する意見陳述課題の受験者への影響について、アンケートを中心に調査した。それを分析し、それぞれの要因の役割について明らかにし、今後のSRSTの改良に役立てた。その結果を、論文にまとめ全国英語教育学会紀要(ARELE)に投稿し掲載に至った。 最後に、SRSTの併存的妥当性を検証するために、外部試験として知られている2種類のスピーキングテスト(Versant English TestとSST)を受験してもらった。このSRSTの併存的妥当性が検証されれば、高価なSSTを使用せずに、安価で実用性のあるSRSTで、ある程度正しくスピーキング能力を測定できることになり、その意義は大きく、現在、その分析を行っているところである。
|
Research Products
(2 results)