2007 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者英語学習における認知リソース配分と情報保障機器活用
Project/Area Number |
19520478
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
加藤 宏 Tsukuba University of Technology, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50177466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 和子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30269287)
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
河原 正治 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (20234106)
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Keywords | 視覚障害 / 英語学習 / 情報保障 / 合成音声 |
Research Abstract |
本研究では音声合成や点字ディスプレイなどの情報保障技術を用いて、視覚障害者の学習特性や英語学習時の認知特性に適合した自立的学習環境を提供し、視覚障害者の自立的英語学習を促進するための学習環境の特性を分析するものである。視覚障害者の英語学習の情報保障に音声合成や拡大表示・点字ディスプレイを補助として使用することで成果を上げてきた。合成音声の学習支援効果はEUROCALL2007および第45回日本特殊教育学会にて発表した。英語の自然言語により近い合成音声の使用では学習者の英語リーディングの正確さ、流暢さ、読速度、明瞭度が向上した。しかし、音声合成では学習者が日本語合成音声に過度になれてしまい、より自然な英語発音に近い合成音声では学習が進まないという問題点も分かった。また、中途障害の学習者では、PC使用による英語学習法になじめない例もあった。学習者特性と学習環境の適合性、インタフェース改良のためには学習行動の行動分析が必要であるが、行動記録用にリアルタイムトラッカーを導入した。これにより英語学習の継時的記録を行い、読速度、行換えパターン等との計量的分析を行い視覚障害者の感覚特性と作業記憶負荷の関係等の分析を準備中である。このため英語学習における作業記憶の関与の文献研究も推進している。視覚障害学習者用に独自に開発した学習教材は順次サーバに移行し、アクセスによる学習パタンの解析と英語実力判定テストとの関係を調べるためのサーバの試行運用を開始した。
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Research Products
(1 results)