2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520483
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
笠井 千勢 Gifu University, 地域科学部, 准教授 (90352450)
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Keywords | バイリンガル / 第二言語習得 / Functional Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像fMRI) |
Research Abstract |
当研究は、Imai & Gentner,(1997,2002)の用いた『形と材質』の実験を英語能力が異なる日本人被験者に実施し、英語を習得することによって生じる思考過程の変化を調査するものである。先行研究から、英語母語者と日本語母語者では、物を識別する際に形と材質に分かれ異なった識別方法をすることが報告されており、当研究では第二言語が及ぼす影響を調べるため、高い英語運営能力を保持する日本人(high bilingual)、中級の英語運営能力を保持する日本人(intermediate bilingual)、低い英語運営能力を保持する日本人(low bilingua1)の3グループの被験者を対象に実験を行う。本年度は、低い英語運営能力を保持する日本人(low bilingual)グループを中心に、先行研究を再検証する心理実験を行った。これは、実験器具の提示方法、及び実験環境の平均化を計るためのもので、先行研究で使われていた実験器具をパワーポイントによるスライドショーに組み込むものである。これにより同じ研究環境で多くの被験者を対象に実験を行うことが可能になった。また、先行研究と同じ結果が得られ、今後の実験に有益に反映できることが判明した。 平行して、Functional Magnetic Resonance lmaging(磁気共鳴画像fMRI)による血流測定を使った実験のパイロット実験を行い今後の準備段階を整えた。スクリーンに映し出される映像の画質や、適切な実験時間等を調べるため、6人の被験者を対象に実験を行った。この結果はイギリスで開催されたEuropean Second Language Association学会のワークショップにおいて、研究途中経過として発表し、同分野の研究者の意見を仰いだ。
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[Presentation] Do bilinguals perceive emotions differently? Evidence from the visual search task.2007
Author(s)
Athanasopoulos, P, Kasai, C. Damjanovic, L., Roberson, D., Krajciova, A. & Hudson, K.
Organizer
The 17th European Second Language Association
Place of Presentation
New Castle Upon Tyne, UK
Year and Date
20070914-17
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