2008 Fiscal Year Annual Research Report
工学系eラーニング英語教材の評価と改良:インストラクショナル・デザインの観点から
Project/Area Number |
19520487
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
小山 由紀江 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (20293251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 有香 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (40341226)
加納 満 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (80251859)
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Keywords | 工学系英語 / E-learning教材 / インストラクショナル・デザイン / ニーズ分析 / コーパス |
Research Abstract |
本研究全体としては、工学系英語e-learning(EL)教材の評価法を確定し、その評価を基に教材を改良する、インストラクショナルデザイン(ID)に基づいた循環型の改良システムを構築することが目的である。19年度は本研究の基礎的な部分として関連するID理論の研究に着手し、同時にESPの基礎であるニーズ調査と現行EL教材の評価を始めた。20年度はニーズ調査・ID理論研究の続行、コーパスの拡充、現行ELの評価に基づいた改良を行った。詳細は以下の通りである。 1. 卒業生対象のニーズ調査の結果によると、やはり仕事に必要な英語力としては「読むこと」が一番高く、次が「話す」で以下「聞く」「書く」であった。しかし、自分に不足している力は「話す」「聞く」が多かった。これは以前行った調査と同様の結果であった。大学に求める英語教育の内容としては、実践的英語力(発信できる力) 、技術英語・専門英語という要請が高かった。 2. ID理論の研究としては実践IDのe-learningコースにも参加し、実践的な場面でどのようなIDが必要であるかの研究を積むと同時に、学会参加や書籍による研究を行った。 3. コーパスの拡充であるが、今まで欠けていた分野として「化学工学」のコーパス構築を行った。主要な化学工学の学会誌を中心にデータを抽出し全体で200万語のコーパスを新たに構築した。 4. 現行ELの評価であるが、教科書に基づいた音声を使った教材について、指示の明確さ、繰り返しの頻度、モーティベーションの変化、等の観点からアンケート調査を行い、改良を加えた。
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