2009 Fiscal Year Annual Research Report
Eメールによるライティングコミュニケーションの日独対照研究に基づく教材開発
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19520489
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
HARTING Axel Hiroshima University, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉満 たか子 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70232650)
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| Keywords | ライティング / Eメール / 語用論 / 比較言語 / ドイツ語教育 |
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| Research Abstract |
3年計画の最終年度に当たる本年度においては、初年度および2年度に実施された調査研究の結果得られた、Eメールというコミュニケーション手段の中の「依頼」における言語的な単位と表現手段に関する諸データを整理するとともに、それらを統計学の様々な方法を使って定量的に分析した。それに引き続き、上記の調査研究によって得られたドイツ語母語話者と日本語母語話者のEメールに見られる諸特徴、ならびに日本人のドイツ語学習者によって直接外国語としてのドイツ語で書かれたEメールに見られる諸特徴を、体系的に分析しつつ収集かつ整理し、メルボルンにおける語用論会議(Pragmatics Conference, 2009年7月)や静岡におけるJALT-Meeting(2009年11月)のような国際会議でそれらの具体例について研究発表を行った。また、それらのデータを日本におけるドイツ語教育の実践において役立てられるような形でまとめ、具体的な成果として、Eメールにおいて「依頼」を言語化するための「諸表現」のリストを作成した。そのリストでは、学習言語(=ドイツ語)において典型的な表現形式(文法構造を含む)や語彙的な単位をそれぞれリストアップするとともに、これらを日本語母語話者に見られる表現形式(同じく、文法構造を含む)と比較した。こうした対照言語学的なアプローチによる教材は、様々な言語行為に重点を置いたEメールにおけるライティング教育という領域における研究代表者の将来的な研究活動の基礎をなすものである。
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