2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本での教科化を見据えたフィンランド小学校英語教育に関する調査研究
Project/Area Number |
19520493
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊東 治己 Naruto University of Education, 学校教育学部, 教授 (90176355)
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Keywords | 英語教育 / フィンランド / 小学校英語 / 教科化 / 教育政策 / 小学校英語カリキュラム / 小学校英語教科書 / 小学校英語教員養成 |
Research Abstract |
教育先進国フィンランドの小学校における教科としての英語教育の実態に学びながら、日本の小学校における教科としての英語教育導入及びその後の発展のための指針と課題を提示するという本研究の目的を実現すべく、本年度は、まず、フィンランドの教育制度と外国語教育制度全般、及び小学校における英語教育に関する先行研究の分析を行い、3年間に及ぶ本研究の土台作りを行った。次に、夏期休業期間中の9月下旬の2週間を利用して、フィンランドを訪問し、研究者や教育関係者に対する聴き取り調査及び学校訪問を通して、フィンランドにおける外国語教育、その中でも特に小学校における英語教育の実態を、そのカリキュラム・教科書・指導法・評価法・教員養成等との関連で把握することに勤めた。加えて、教員養成学科を設置している大学を訪問し、小学校英語担当教員の養成制度について、資料を収集するとともに、担当教官との意見交換を行うとともに、代表的な教科書会社を訪問し、学習指導要領との関連性や編集方針並びに編集体制について聞き取り調査を実施した。国内では、8月に鳴門市で開催された小学校英語教育学会第7会全国大会に参加し、国内や海外での小学校英語教育の現状や課題について情報を入手するとともに、口頭発表を通じて自身のフィンランドでの現地調査の結果を学会参加者と共有した。加えて、11月に大阪で開催された小学校英語教育フォーラムにも参加し、特にアジア地域での小学校英語教育の現状と、我が国での小学校英語必修化を巡る文部科学省内の最近の動向についても新しい知見を得ることができた。なお、これら初年度の研究成果は、次年度以降の研究活動に対して基本的枠組みを提供するという重要な役割を担っている。
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Research Products
(4 results)