2007 Fiscal Year Annual Research Report
上級英語学習者の発話能力向上のためのタスク作成と方略指導プログラムの構築
Project/Area Number |
19520499
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
岩井 千秋 Hiroshima City University, 国際学部, 教授 (60176526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
リナート キャロル 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20195390)
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Keywords | 英語 / 方略 / タスク / 伝達能力 / 発話 / 語用論 |
Research Abstract |
本研究は、1)上級英語学習者の発話能力向上に必要な方略使用能力を効果的に育成するための教材(タスク)を開発すること、2)それを応用した指導法を考案し、検証することを目的として申請した。3年継続研究の初年度(平成19年度)は、以下の研究内容を交付申請書(平成19年4月26日付けで提出)に記載した。 1.タスクの基盤研究と試作を行い、2年目以降の研究もこれを継続して行う。 2.「H&P事前英語研修」でのデータ収集 3.「英語討論技法」でのデータ収集 4.長期海外留学(語学研修を含む)に参加を予定している大学生、高校生の本研究参加募集 1については、文献研究に加え、2、3で使用するためのタスク、及びその効果を測定するための調査用紙を作成した。具体的な教材の種類や数やまだ十分とは言えず、2年目以降もこれを継続して行うことにしている。具体的には、映画やテレビドラマ教材を利用したタスク、写真や絵を用いたタスク、それに英語圏で使用されているゲームなどを応用したタスクを試作中である。 2、3については、主に語用論的観点から作成したタスクを使って、データ収集を試みた。H&P事前研修のクラスで24名、英語討論技法のクラスで約40名、さらに追加で、語彙方略に関するデータ収集も行った。 最後に4については、高校生の研究参加者募集が困難であったため、大学生にのみ的を絞り、結局2名の米国の大学への長期滞在者を半年間以上にわたって、定期的に英語によるインタビューを実施し、平成20年8月まで継続してこれを行う予定にしている。収集データは膨大であり、現在ビデオ収録したデータの書き取りを行っている。 平成19年度の研究成果のうち、特に2と3については、平成20年度にAsia TEFL(8月上旬インドネシアバリ島で開催)とAILA応用言語学世界大会(8月下旬、ドイツ、エッセンで開催)で発表申請を行い、すでに受理されている。
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Research Products
(1 results)