2007 Fiscal Year Annual Research Report
北米式TESOLを通して日本の若手研究者を育在する:可能性と課題
Project/Area Number |
19520506
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
坂本 光代 Sophia University, 外国語学部, 准教授 (30439335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 研作 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053718)
渡部 良典 上智大学, 外国語学部, 教授 (20167183)
和泉 伸一 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10327877)
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Keywords | 英語教育 / 英語教授法 / 大学院 / アクションリサーチ / メンタリング |
Research Abstract |
平成19年度は、前期を準備期間とし、実際に大学院生をGraduate Teaching Researcher(GTR)として雇用し、活動を開始したのは、後期からであった。メンターとして院生の指導に当たる教員3名が公募を提示し、興味ある学生が申請してくれ、最終的には4名の枠に6名の応募があった。 各教員によって任される課題は多様であり、吉田教官担当の学生は主に文献検索、渡部教官の学生は院生のワーキングペーパー集製作、坂本教官の学生はデータ入力・分析など、大学教員との共同作業に携わった。坂本教官は、自分が担当したGTR2名と共に今年8月にインドネシアで開催されるアジア英語教育学会で発表すべく、発表案を執筆し提出、現在審査中である。 一年に渡り、院生とのミーティングは個別では毎週、全体では三回行い、随時彼等からのフィードバックを集めた。また、学生の要望を反映したワークションップを12月に開催した。第一回目は様々な応用言語学の学会、並びに発表案の作成の仕方についてで、今年5月には、第2回目(修論の準備、APAについて)を開催予定である。また、国内外の学会に積極的に参加してもらうべく、GTRA Conference&Travel Fundingを設け、院生の学会登録料などを助成し始めた。本来、自分が発表しないので、と学会参加に消極的な学生も、助成を開始してからJALTなどに出、他大学の教員や学生と交わる機会が増えた。このことによって、院生の向学心が増したのはもちろん、学者という職を更に身近に感じることが出来るようになってきた一因である。「自分は学会発表などとは縁がないと思っていた。だが自分にも出来るのではないか、と思うようになってきた」というのは一学生の感想である。
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