2009 Fiscal Year Annual Research Report
北米式TESOLを通して日本の若手研究者を育成する:可能性と課題
Project/Area Number |
19520506
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
坂本 光代 Sophia University, 外国語学部, 准教授 (30439335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 研作 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053718)
渡部 良典 上智大学, 外国語学部, 教授 (20167183)
和泉 伸一 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10327877)
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Keywords | 英語教育 / 大学院教育 / アクションリサーチ / 応用言語学 / TESOL |
Research Abstract |
平成21年度も、前年、前々年同様4名の院生と4名の本研究参加教員がペアを組み、若手研究者を育てるべく、メンターする側、メンターされる側として研究に勤しんだ。 吉田教授は主に言語政策に関する研究を進め、院生と共に発表や執筆に励んだ。渡部教授も専門分野である言語テスティングについて発表や執筆に従事し、その過程を院生と共有することで、院生にとっても有意義な経験となった。和泉准教授も本研究テーマである本校が実践している英語教授法コースがどのように機能しているかを、院生と共に調査に励み、独自のアンケートなども開発した。調査の結果、本プログラムに入学する者は教室ですぐに使えるような実践的なものを学習するということだけに捕われずに、広く言語学習全般における理論的な理解を深めたいと望んでいることが分かった。坂本准教授は、データ分析を院生と共に行った。論文執筆並びに発表は教員単独で行われたが、自分が関わったデータ分析がどのように論文として執筆され、国際学会で発表されるかを見ることで、院生に文献調査、研究デザイン、データ収集、分析、執筆、発表と、研究における一連の作業を把握してもらえたと思う。 院生らも独自で質的データ分析並びに量的分析について2回のワークショップを開催した。第一回目のワークショップは質的データソフトNVivoの説明をするもので、そのソフトを院生の一人がメンターと共に上記データ分析で実際使用した。前年好評だった院生の中間修論発表会も12月に開催し、7名の院生が発表に参加、盛況を収めた。院生の学びを充実させ、若手研究者としての成長を促すのを貝的に本研究が取り入れたメンターシップは上手く機能しているようである。
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