2007 Fiscal Year Annual Research Report
小学校以前の英語学習経験がその後の英語力に与える効果についての研究
Project/Area Number |
19520507
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
神白 哲史 Senshu University, ネットワーク情報学部, 講師 (90439521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 洋 駒沢女子大学, 人文学部, 准教授 (30409825)
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Keywords | 小学校 / 早期英語教育 / 効果検証 |
Research Abstract |
平成19年度は、研究遂行のための準備、更には実際のデータ収集に着手した。 研究遂行のための準備としては、研究協力者への打診、生徒の中学入学前の英語学習経験を質的、量的に正確な形で調査するためのアンケートの作成を行い、中学生にCASEC(英語力測定テスト)を受験してもらうための体制を整えた。英語の授業時間数は週に3時間と限られており、その中で公立中学校に研究協力を仰ぐことは非常に困難であった。実際の生徒を調査対象とするため、研究の実施には協力校の教育活動が阻害されることがないよう十分な配慮を行う必要があり、且つ、調査活動自体が生徒と担当の英語教師に対して教育的な情報を提供できるよう考慮ずる必要があった。よって、実際のデータ収集に関しては、今年度は1校のみでの実施に留まる結果となった。しかし、限られた期間の中で校分のデータを得ることに成功した意義は大きい。実際に1校で実施したことから、研究の実施時期、アンケート・CASECの公立中学校での実施における注意点、協力極へのfeedbackの在り方、等に関して、多くの示唆を得ることができた。 今研究で実際に得られたデータは、公立中学校に通う生徒が中学校入学前に行った英語学習の影響を詳しく知るために、非常に有益である。それは、小学校英語教育の影響を知り、より良い効果を期待できる教育内容を検討することにもつながリ、且つ、小学校での学習への実際影響を考察することにも使用できる、非常に重要な基礎資料といえるからである。中学入学前の早期に英語学習の効果検証を、実際の英語力の観点に関して行っている研究は非常に限られており、今後の日本における英語教育を考える上で今研究が果たす役割は非常に重要なものであると考えられる。
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