2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語学習者の個人特性の抽出と個に応じた英語学習コースナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
19520536
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
筒井 英一郎 Hiroshima International University, 国際交流センター, 講師 (20386733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
大和田 和治 東京音楽大学, 音楽学部, 准教授 (00288036)
阿野 幸一 文教大学, 国際学部, 准教授 (70400596)
上田 倫史 目白大学, 外国語学部, 講師 (30343627)
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Keywords | 学習スタイル / 学習ストラテジー / 学習不安 / 学習動機 / 英語教育 / 自律学習 / 項目応答理論 / カウンセリング |
Research Abstract |
研究の主な目的は、英語学習者の個人特性を包括的にとらえスコア化し、それに基づいて教員が学習者に学習上のアドバイスを与える診断的フィードバックシステムの開発である。このシステムの最大の特徴は、学習者の多様な個性を重視する理念に基づいており、英語学習者の個性を考慮に入れた自主的な学習活動を促している点にある。21年度、重点を置いたことは、前年度までに散見していたシステム運用の問題点を改善し、実際の現場に運用可能な枠組みを提示することと、英語学習者コースナビゲーションを実際に使用したユーザー(英語学習者)からの声を聞いてさらなる改善に努めたことである。そして、3年間の成果を報告するべく、成果報告書の作成に多くの時間と労力を費やした。Moodleや診断シートを用いることによって、一度限りのアセスメントとして、このシステムを利用するだけでなく、長いスパンで、学習者の自律支援を行うことが可能となった。教員側の自律性支援の教育的意義だけでなく、学生自身が今後の学習の仕方に活かしていけるような、学生側のメリットを探るべく、このシステムを学生がどう受け止めているかを、実際にシステムを使用したユーザーである大学生からアンケート形式で調査も行っている。システムの結果に関する信用の度合い、システムの結果が今後の学習につながるか、大まかに2方向の質問をした。アンケート調査および面接法による聞き取り調査を行った。現時点で103名の大学生の結果をまとめたところ、約95%のユーザーから支持を得ることができた。また、約5%の賛意の得られなかった学生の考察もおこない、今後もさらなるシステムの信頼性と妥当性の向上に努めていく予定である。
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Research Products
(3 results)