2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療系ESPのコミュニケーション教育-教育システム構築とその評価
Project/Area Number |
19520538
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Research Institution | Kyoto College of Medical Science |
Principal Investigator |
藤枝 美穂 Kyoto College of Medical Science, 医療科学部, 准教授 (20328173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 広子 東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
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Keywords | 英語 / ESP / 医療 / プロジェクト学習 / コーパス / ニーズ分析 / ジャンル / 教育システム |
Research Abstract |
研究代表者が所属する医療系大学において、研究分担者らがこれまで開発してきた教育支援システムを設置し」2007年度後期の「医学英語」の授業で試用開始した。授業のポータルサイトがウェブ上にできたことで、授業運営が円滑化したと共に、クラス外からもアクセスできるコミュニティが誕生し、宿題の書き込みや授業ごとのアンケート実施などの支援に役立った。本年度の経験を踏まえて、来年度はサイトの改善を行う予定である。 ニーズ分析のアンケート調査を行うための情報収集として、オープンキャンパスや卒業生組織の集まりを通じ、診療放射線技師の現場における英語のニーズに関するインフォーマルな聞き取り調査を行った。この結果を踏まえ、来年度は卒業生組織のネットワークを通じてアンケート調査を実施し、地域や施設別等の統計的なニーズ分析を試みたい。 医療用放射線部門の主要学術雑誌、RadiologyおよびBritish Journal of Radiologyの研究論文のコーパス作成に着手した。コーパスに関しては、12月27日に中田達也氏を講師に迎え、付属高校や他キャンパスの英語教員も招いてワークショップを東海大学教育研究所で開催した。英語コーパス関連の様々なツールの利用法を、コンピュータを使いながら実践的に学ぶことができ、今後のコーパス分析や教材作成に大いに役立つものとなった。 ESPにおけるプロジェクト学習型の授業設計について、研究代表者と分担者は数回にわたり検討を重ねた。その結果、医療における基礎語彙に繰り返し触れることができ、さらに授業回数が進むにつれて学習者の自由度が増し、最終的には各自の興味に応じた疾病に関するプレゼンテーションをパワーポイントを使って行う、という流れを考案し、「医学英語」の授業で実践した。この授業の結果は、ICT-enhanced approach to ESP vocabulary learningという標題で、シンガポールで行われるRELC International Seminarにて発表予定である。
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