2007 Fiscal Year Annual Research Report
視線解析に基づく英語プレゼンテーション能力評価システムの改善
Project/Area Number |
19520541
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
西山 正秋 Kobe City College of Technology, 一般科, 教授 (00149949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 誠一郎 神戸市立工業高等専門学校, 一般科, 教授 (50149952)
柳生 成世 神戸市立工業高等専門学校, 一般科, 教授 (70132628)
折附 良啓 神戸市立工業高等専門学校, 一般科, 教授 (50214234)
上垣 宗明 神戸市立工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (60353299)
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Keywords | 視線解析 / プレゼンテーション / 評価 |
Research Abstract |
英語プレゼンテーション時のノンバーバルの情報を、ジャッジや聴衆はどのように受け取り評価するのであろうか。発表者の視線(アイコンタクト)を測定し、客観的なデータとして用いてこの問いに答えることが、本研究の大きな目的である。アイコンタクトを用いる理由は、(1)アイコンタクトがジャッジの評価に大きな影響を与えることが分かっている、(2)アイコンタクトは比較的簡単な訓練で上達し効果も上がること、などである。平成19年度は、初年度として下記の研究を行った。 1.視線追尾・眼球運動測定の基礎実験 (1)実験協力者がアイカメラを装着してプレゼンテーションを行い、眼球運動のデータを得た。会場のどこをどの程度見ているかを明らかにするため、エリア解析を行った。 (2)英文詩朗読者の視線解析を行った。その結果、アイカメラを装着しない場合にアイコンタクトを検出する基礎的方法が明らかになった。 2.プレゼンテーションコンテストの実施 (1)プレゼンテーションコンテストの模様をビデオカメラで撮影した。遠景用・近景用2台のカメラを用いたが、後で視線解析のしやすい映像が得られるように設置場所を工夫した。(2)ジャッジペーパーに「アイコンタクト度」を評定する欄を追加し、native3名・日本人3名による評定を得た。「アイコンタクト度」と評定値の関連、nativeと日本人の評定値の違いを調べるために、今後詳細な分析を行う。 3.ビデオ映像からの視線解析 運動解析ソフトを用いて、コンテスト発表者の目・鼻などを追尾して座標値を得た。視認による主観的データとの比較分析の結果、座標データからかなりの精度でアイコンタクトを自動検出できることが分かった。さらに精度を高めて、個々の発表者に関するアイコンタクトの客観的情報を、シャッジシステムに組み込むことが今後の課題である。
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Research Products
(2 results)