2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520571
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
坂江 渉 Kobe University, 大学院・人文学研究科, 非常勤講師 (00221995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中林 隆之 新潟大学, 人文学学部, 准教授 (30382021)
古市 晃 神戸大学, 大学院・人文学研究科, 准教授 (00344375)
松下 正和 神戸大学, 大学院・人文学研究科, 特命講師 (70379329)
毛利 憲一 平安女学院大学, 国際観光学部, 准教授 (00425026)
高橋 明裕 天理大学, 国際文化学部, 非常勤講師 (90441419)
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Keywords | 播磨国風土記 / 現地比定 / マルトバ遺跡 / 銅牙石 |
Research Abstract |
本年度は引き続き各自の研究テーマの分析をすすめるとともに、3年間の研究調査のまとめに着手し、以下のような成果をあげた。 1、揖保郡を中心とする風土記地名の(悉皆的)フィールドワークを合わせて7回実施し、通説的理解とは異なる現地比定や新たな「古代景観」の復元をおこなうことができた。このうち、(1)2009年6月23日~24日には、姫路市家島町真浦在住の奥山芳夫氏から「上島」「家島神社」に関する聞き取り調査をおこない、『播磨国風土記』揖保郡神島条の石神認識や古代の式内社の実態解明への大きな手がかりを得た。(2)同6月24日には、家島町西島の「マルトバ遺跡」への上陸調査を実施し、『播磨国風土記』の韓浜伝承の実態について、考古学的な観点から新たな捉え方が可能である見通しを得た。(3)2010年1月23日いひほ学研究会主催の「銅牙石(マス石)探検隊」に参加して、風土記の桑原里琴坂条に記載される「銅牙石」発見に協力することができた。 2、2009年7月4日、それまでの研究成果を発表する研究会(播磨国風土記研究会)を開催し、常陸国風土記・出雲国風土記研究の専門家も招いて総合的討論をおこなった。これを通じて、各自の研究テーマの問題点と今後の課題を鮮明化することができた。 3、2010年の1月7日、2月18日、3月10日には、科研グループ会議を大阪にて開き、最終的なまとめ作業をおこなった。以上の研究成果については、別途刊行する予定の「成果報告書」にて公表する予定である。また2010年3月29日には、3年間の研究の成果と課題について、日本史研究会の古代史部会において、研究代表者の坂江渉と研究分担者の高橋明裕が報告した。
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Research Products
(3 results)