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2007 Fiscal Year Annual Research Report

近世神道史研究と「御広間雑記」のデータベース化

Research Project

Project/Area Number 19520585
Research InstitutionTenri University

Principal Investigator

幡鎌 一弘  Tenri University, 付属おやさと研究所, 准教授 (50271424)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 智勝  (財)大阪市文化財協会, 大阪歴史博物館・学芸部, 学芸員 (10300972)
Keywords吉田家 / 神社 / 近世 / 白川家 / 神道 / 垂加神道 / 御広間雑記 / データベース
Research Abstract

本年度は、1.「御広間雑記」のデジタル化と項国のデータ作成作業、2.地域神社の動向調査、3.白川家文献調査、の3点を計画していた。1.については、堅実に進めてきているが、「御広間雑記」の記載が整えられ、'神社・神職が増えてきているので、作業量が予想以上に多くなってきている。また、代表者の幡鎌は、「御広間雑記」を補足するため、明治大学へ出張して吉田家家老鈴鹿家の史料を確認し関連史料を収集した。2.について、幡鎌は、奈良の春日大社、兵庫県の佐保神社の調査を行った。春日大社への吉田神道の浸透は内部の神職組織・時期によって一様ではないが、その影響下で論証された祭神が、18世紀中頃に版行されて広く読まれた祭礼記にも引用され、認知されていたことが明らかになってきた。佐保神社は吉田家の配下にあって、播磨東部の触頭の役割を担っていたが』、思想的には垂加神道(橘家神道)の影響が強く認められた。分担者の井上智勝は、愛媛・山口・鳥取・金沢などの神社史料を収集し、「御広間雑記」には記載されない各種の裁許状の存在を確認した。疑文書かどうかの判断を含め、本所記録との整合性は今後の検討課題である。3.については、宮内庁書陵部において「白川家日記」「武家往来留」を閲覧し、必要部分を複写した。白川家が台頭し始める18世紀初頭の学頭の活動について、配下の西宮神社への干渉を強めていっており、また上記鈴鹿家資料の中には、それより早く西宮社下級神職に吉田家が接触していたとの記事も確認された。このように本年度の調査によって、吉田・白川家(本所)と個別神社、あるいは思想動向に関する新たな事実を掘り起こし、従来の身分制(支配)・思想のそれぞれの分野での研究では把握できない、近世の神社・神道に新たな側面を見出すことができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 近世前期における吉田神道(吉田家)の活動の分類2007

    • Author(s)
      幡鎌 一弘
    • Organizer
      日本宗教学会第66回学術大会
    • Place of Presentation
      立正大学
    • Year and Date
      2007-09-16

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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