2009 Fiscal Year Annual Research Report
西夏時代の河西地域における歴史・言語・文化の諸相に関する研究
Project/Area Number |
19520598
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
荒川 慎太郎 Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (10361734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 貴保 新潟大学, 超域研究機構, 准教授 (40403026)
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Keywords | 西夏語 / 西夏史 / 西夏仏教 / 河西地域 |
Research Abstract |
本研究は、11-13世紀に中国西北地域の要衝を占めた西夏の歴史・言語・文化に関して多角的な考察を行ない、特に、西夏の支配地域にとって重要かつ、未開拓の領域を中心課題とするものである。本年度は研究計画の最終年度であり、西夏語文献の調査と研究、そして成果の公刊を行なった。 本年度の主な調査・研究は1)日本蔵西夏文献の整理継続、2)ロシア所蔵西夏語文献の調査・分析継続、3)敦煌莫高窟他の現地調査の成果刊行に大別される。1)は、最終的に『日本蔵西夏文文献』上下として公刊を予定している。研究代表者荒川、研究分担者佐藤貴保他、及び中国人研究者が共同編集を継続した。2)は、ロシアに所蔵される西夏語文献の調査・研究である。荒川、佐藤は、サンクト・ペテルブルグ市、東方文献研究所に所蔵される西夏語文献を調査し、それぞれ西夏語仏典、西夏文俗文書の研究を進めた。この成果に基づく佐藤論文は『遼金西夏研究の現在』3(東外大AA研,2010刊行予定)に掲載予定である。3)は中国甘粛省敦煌における現地調査にもとづき、荒川、佐藤貴保、研究協力者向本健、研究協力者佐藤友則が、本基盤研究(C)研究成果報告書「西夏時代の河西地域における歴史・言語・文化の諸相に関する研究」(2010.3)にそれぞれの専門領域の論文・資料を執筆した。 いずれも西夏時代の河西地域の言語、仏教、歴史を知る上で欠かせない研究であり、難解な西夏文字による文献資料の解読と、それに関連する研究は世界的・将来的に価値を有するものである。
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