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2008 Fiscal Year Annual Research Report

「ネイション・アドレス」論の最終構築

Research Project

Project/Area Number 19520618
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

有光 秀行  Tohoku University, 大学院・文学研究科, 准教授 (80253326)

Keywords中世史 / イギリス / ネイション / 証書
Research Abstract

本年度の研究の主要な進展は、English Episcopal Acta(イングランド司教文書集)の検討および再検討においてみられた。すなわち、まずその一番新しい、ウースタ司教区に関する諸巻を検討することで、国王宮廷と司教書記局の人的関係や、「ネイション・アドレス」の入りうる証書の書式からそうでない書式への移行について、データを蓄積することができた。また、この文書集の初期の巻をかつて検討したさい、それらに概要は述べられているがテキスト自体の掲載がない証書群についてはチェックが不能であった。その多くが、日本でほとんど参照不能な地方刊行物として活字化されていたためである。今年度は、ロンドン大学で集中してそれらにあたることができたため、リンカン、カンタベリ、ヨーク、ノリッジ、ヘリフォド、ウィンチェスタの各司教文書について、いっそうのデータを収集蓄積することができた。さらに、昨年度にひきつづいて、イングランド宛教皇文書集Papst-urkunden in Englandの検討を、12世紀後半(アレクサンデル3世)までおこない、教皇庁文書形式自体の変遷と、そのイングランドの諸文書との関係について、知見を深めることができた。国内や連合王国・合衆国・韓国での各種研究集会に参加することによって、本研究が位置する西洋中世史に関係する研究潮流を把握することが可能になったのみならず、国王証書編纂状況にかんする最新の情報を得たり、また中世アジアの「ネイション」との比較をおこなうなど、直接的に本研究が裨益した点も大きい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 革新、論争と法学--『ハウェルの法』と中世ウェールズ--2008

    • Author(s)
      ブローナ・ニー・コネル(有光秀行訳)
    • Journal Title

      関西大学西洋史論叢 11

      Pages: 39-51

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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