2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520627
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
和田 光弘 Nagoya University, 文学研究科, 教授 (10220964)
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Keywords | 記念碑 / シンボル / 貨幣 / ジョージ・ワシントン / 劇場文化 / 奴隷墓地 / ブラックフェイス・ミンストレル / 南部 |
Research Abstract |
プロジェクトの最終年度となる本年度は、各自のテーマに添いつつ研究を深化させるとともに、報告書の作成に向けて研究の総括をおこなった。 具体的なテーマとして、和田光弘は南部の記念碑について引き続き研究を進める一方、大陸紙幣や硬貨などの意匠の分析を通じて、アメリカのイメージ形成のダイナミズムを考察した。森脇由美子は19世紀のニューヨークを中心に、劇場など、ナショナル・アイデンティティを構成する種々の装置に注目し、その成立を分析した。久田由佳子は、18世紀末から19世紀初頭のニューイングランドを引き続き対象として、ローカル・アイデンティティとナショナル・アイデンティティとの相克を、社会史・家族史的なアプローチも加味しつつ考察し、さらにニューヨークの奴隷墓地について、記憶とシンボルの観点からその具体相を析出した。主要設備については、前年度に引き続き、ワシントンや貨幣関係図書など、関連史資料の収集をおこなった。 上記のテーマに関して、メンバーは論文執筆や学会発表等を積極的におこなっているが、本研究プロジェクトの成果の一環として、若尾祐司・和田光弘編著『歴史の場-史跡・記念碑・記憶』(ミネルヴァ書房)が近々刊行予定であり、そこには研究代表者の和田および連携研究者の久田が著した論文が収録されている。さらに研究代表者・連携研究者・研究協力者の総力を結集し、本プロジェクト独自の成果報告書(冊子)を作成した。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
若尾祐司・和田光弘編著
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Journal Title
歴史の場-史跡・記念碑・記憶(ミネルヴァ書房) (近刊)
Pages: 3-19・347-349(和田執筆部分)
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