2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520646
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
石坂 尚武 Doshisha University, 文学部, 教授 (60278455)
|
Keywords | 黒死病 / ペスト / 中近世 / 宗教美術 |
Research Abstract |
これまで10年間に及んでおこなってきた、黒死病(ペスト)がイタリアの教会美術にどのように反映しているかの調査について最終的な詰めの段階に達することができた。イタリアのほぼすべての州について行われたが、さらに州のなかに属する県については、約100あり、現在の目標はそのどの県についても調査を実践するレベルにまで達しており、今回は前年につづいて、それを埋めるためのものであった。マルケ州のペーザロ・エ・ウルビーノ県とアンコーナ県、カンパーニア州のカゼルタ県とべネヴェント県を回った。また山岳地域の教会におけるあり方も視野に入れて調査した。またセバスティヌス像の種類,傾向、矢の数についても分類を進めた。さらに、イタリアの大聖堂約200に対しておこなった過去3回のセバスティアヌス像所蔵調査に応じなかった大聖堂に電話を中心に個別に調査の回答を依頼して、かなりの回収を得た。なお、イタリア以外のカトリック国のセバスティアヌス像所蔵についても、視野に入れた調査をおこなうことができた(クロアチアがそうである)
|