2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520670
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 修 The University of Tokyo, 空間情報科学研究センター, 特任教授 (80401305)
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Keywords | 地理情報システム / 都市計画 / 社会学 / 市民参加 / 空間認知 |
Research Abstract |
政府では、地理空間情報活用推進法が施行され、活用人材の育成が重要な政策として行われている。また、これまでの市民活動に対して、「あらたな公」として社会的な役割を担える組織の育成が急務である。 本研究は、最終年度にあたり、これまで調べてきた国内外の事例を元に、市民参加団体向けのGIS教育教材を作成した。この教材を用い、国内の2か所で車いすを使ったバリフリーマップ作製ワークショップにGISを用いた手法を実施し、その手法を実証した。 今回対象とした地域の課題解決に向けた市民参加活動団体に向けたGIS教育の手法は以下のとおりである。 (1)課題の収集:小型GPSとデジカメを用いたフィールドワークを行い、課題となる内容のデータを画像、コメント、位置情報として収集する (2)課題の認識:収集した情報を簡易GIS(地図太郎)に取り込み、地図上に課題を表現する。この際、これまで気が付かなかった点を明らかにするように表現方法を工夫する (3)合意形成:個人の課題の認識に順位付けし、グループ討議を通してグループとしての課題の順位付けを行う。この過程を通して参加者は、地域の特徴や背景を知る。 (4)分析:さらに、統計情報など、外部の情報を収集し、外部の専門家の協力により、課題を分析する。 (5)対策の検討:行政の参加により対策の検討を行い、解決策の具体化を図る
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