2007 Fiscal Year Annual Research Report
祭りの創造と参加に見る市民形成と地域活性化に関する人類学的研究
Project/Area Number |
19520705
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
伊藤 亜人 University of the Ryukyus, 法文学部, 教授 (50012464)
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Keywords | 祭りの創造 / 参与型研究 / 市民 / 周縁性 / 地域活性化 / ネットワーク / 参加 / 規制緩和 |
Research Abstract |
初年度の研究活動としては、(1)都市の祝祭、市民参加の街作り、新旧住民間の意識面・行動面の差、市民参加型の開発をめぐる開発人類学、等に関する論点の整理、(2)市民主導によるよさこい方式の祝祭の創造・導入の全国規模の現状についての情報収集・文献資料の収集、(3)高知のよさこい祭りに関する通時的・共時的な民族誌的な資料収集、およびインタヴュー、実践的な参与観察、(4)札幌のYOSAKOIソーラン祭りに関する参与的観察、および主唱者・学生実行委員・組織委員会・東京営業事務担当者に対するインタヴューの実施、夕張における参加者フォーラムでの座長としての役割、現状の問題点と今後の展望・活動をめぐる実態の把握、(5)名古屋市の「日本ど真ん中祭り」、津市の「安濃津よさこい」、瑞浪市、大井町(神奈川県)、坂戸、朝霞のよさこい系祭りに関する予備的な民族誌的調査、を実施した。特に、高知においては地域経済との関連、主催者の指導性、禁煙の行政による積極的な企画参与面の状況を把握し、札幌では技能や演出面における専門性の向上が、参加チームと地域社会との関係希薄化と参加者減をもたらし、地域活性化と乖離する傾向について、参加者とのフォーラムにおいて討論を持つことができ、祭りと市民参与・地域活性化をめぐる問題点を整理することができた。
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Research Products
(1 results)