2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530007
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
植田 信廣 Kyushu University, 大学院・法学研究院, 教授 (70125996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 恵一 九州大学, 研究戦略企画室, 助教 (90380659)
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Keywords | 中世法史 / 検断 / 紛争処理 / 刑罰 / 犯罪 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)日本中世法制史に関する基本的な公刊史料を検索対象として、「所務沙汰」(不動産訴訟)、「検断沙汰」(刑事訴訟)および「雑務沙汰」(動産訴訟)及び和与(和解)に関連する史料を網羅的にリストアップし、ついで、(2)そこで検出された史料群を地域別、裁判権力(紛争解決主体)別等の基準で分類整理する。そして、(3)当該史料群を素材に、重要なテーマでありながら、これまで本格的な研究のなかった中世における裁判外紛争処理の実態について、これが裁判制度自体に対してどのような役割を果たしていたのかという問題関心の下で、紛争処理手続過程における両者の関係について全面的に解明し、最後に、(4)こうした検討作業をつうじて、中世における紛争処理の制度と実態に関する先行学説の全面的整理および再検討を実証的に行い、本研究課題についての新たな展望を導き出すことである。 平成19年度には、主としてあらかじめ設定した「悪党」〜「和与」にいたる100のキーワードについて、『南北朝遺文』『大日本古文書』『大日本古記録』、『春日大社記録』等の関連史料を対象に研究代表者、分担研究者、研究協力者(学生アルバイト)等による検索作業を行った。その結果、大量のデータを検出することができたが、現在、その作業を通じて検索されたデータをパソコンのデータベース・ソフトに入力して整理を行うとともに、引き続き新規分の関連史料の検索作業を実施しているところである。
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Research Products
(1 results)