2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530016
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
深尾 裕造 Kwansei Gakuin University, 法学部, 教授 (20135891)
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Keywords | 法文献 / 一八世紀 / 法学教育 / コモン・ロー / 法律書出版 / 法曹養成 / イングランド / 西洋法史 |
Research Abstract |
本年度は、マイクロ化された一八世紀法文献の補充を行ない、一八世紀イングランド法文献史の本格的検討に入る予定であったが、予算内で完全な収集が行えず、また、自然法学関係の法文献はもとより、コモン・ローの法律書カタログまでもが、法律以外のユニットに収録されていることが判明した。他方、一八世紀出版英語文献全体がオン・ライン化され、マイクロで収集するより、オン・ラインで収集する方が安価となることが判明したこともあり、他分野の教員と協力し、一八世紀全分野につき、研究設備の私学助成で申請することしし(現在申請中)、当面、本学に収録済のマイクロフィルムの活用の便宜のために、高速マイクロフィルム・スキャナー(スキャンプロ一式)を導入し研究の効率化を図ることとした。 English Reportに収録されなかった判例集の調査については、島根大学に非常勤に出かけた機会を利用して表紙のみのプリント・アウトを行ない目録作成の準備作業を行なった。 また、高速マイクロフィルム・スキャナーの導入が設置場所等の問題もあり遅れる中、一八世紀の法文献による法曹養成への転換に大きな役割を果したヘイルの『ロール法要録』序文の翻訳と解説に着手し、完成させた。今年度『法と政治』に掲載予定である。また、英国初の法律書カタログであるBassettの法律書カタログを入手し分析を開始している。 なお、一八世紀法史研究の巾を広げる上で、図像の文献の重要性を指摘したが、この面では、法制史学会では、ホガース、ギルレイの版画、裁判所建築設計図等を基礎に法制史学会のシンポジウムで法史研究における図像の果す役割について発表を行なった。
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Research Products
(1 results)