2008 Fiscal Year Annual Research Report
犯罪・暴力のリスクと個人のセキュリティに関する比較法制的・憲法理論的研究
Project/Area Number |
19530019
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
今野 健一 Yamagata University, 人文学部, 准教授 (70272086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 早苗 仙台白百合女子大学, 人間学部, 准教授 (90285685)
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Keywords | 安全と自由 / 犯罪・暴力のリスク / 個人のセキュリティ |
Research Abstract |
本研究は、犯罪・暴力のリスクに対する個人のセキュリティ確保のありようを、国際比較の手続を通じて総合的に考察することを目的とするものである。 研究2年目となる20年度は、引き続き、収集すべき関係文献・資料の目録作成に努めるとともに、作成済みの目録にしたがって、フランス、イギリスおよびEUにおける犯罪対策・治安維持を目的とする立法政策や警察行政の展開、公的機関と(企業を含む)民間団体との協同・連携のありようなどを分析するための文献・資料の収集を行った。基本的なものと併せて、外国語のより専門的な文献・資料の検索と収集にも努めるようにした。 これまでに収集した文献・資料については、目下、読解・分析作業を継続中である。特に、フランスにおける自由と安全の関係性・バランスをめぐる議論にっき、法制度史的な分析を進めるとともに、「安全への権利」概念や「公序」(ordre public)をめぐる議論の蓄積にも着目して作業を進めている。また、中間報告的な研究論文の執筆も準備中である。 研究最終年度(21年度)に向けて、さらに充実した研究を遂行できるよう鋭意努力したい。
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