2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530123
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
柏原 誠 Osaka University of Economics, 経済学部, 講師 (70411387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加茂 利男 立命館大学, 大学院・公務研究科, 教授 (80047357)
上田 道明 佛教大学, 社会学部, 准教授 (00388076)
徳久 恭子 立命館大学, 法学部, 准教授 (60440997)
藤井 禎介 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (70350931)
栗本 裕見 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特別研究員 (00449539)
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Keywords | グローバル化 / 分権化 / 都市間競争 / 都市政策 / 都市権力構造 |
Research Abstract |
2008年度は,当初の計画では,名古屋市・北九州市の国内調査と海外調査を予定していたが,北九州市調査は相手側と日程が合わず,実行できなかった。これに代えて,福岡において,九州の大都市(特に福岡と北九州)の動向について学識者からの聞き取りを行った。また,海外調査としては,栗本がスウェーデン・イェーテボリ調査を行い,市幹部へのヒアリングや現地視察などを行った。 名古屋市調査においては,ものつくりセンターとしての名古屋都市圏においては,愛知県と名古屋市の政策上のすりあわせが比較的すすんでおり,広域的ガバナンス形成が比較的進んでいることがあきらかとなった。 九州での現地調査では,「都市間競争」概念そのものを問い直す必要が出てきた。すなわち,都市間競争は1つの尺度でなされるものではなく,各都市が異なる政策的領域にプライオリティをおいている可能性が多分にあり,従って,「何を目指した」競争かを見直す必要があるとの感触を得たのである。 ワーキングペーパーの作成については,予定通り行えなかったが,栗本が11月にイギリス・リヴァプールの調査(2008年3月実施)に基づいた口頭報告を行った。ここにおいて,栗本は,都市再生戦略において,コミュニティレベルにおける市民参加の組織化が果たす重要な役割を明らかにすることができた。 また,本研究のメインテーマであるわが国の大都市政策の比較研究に当たって,主要な統計データの分析を進め,都市政策のパッケージの類型化を試みているが,明快な分析をするに至っていない。
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Research Products
(2 results)