2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530184
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
程島 次郎 Nagoya City University, 大学院・経済学研究科, 教授 (30181514)
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Keywords | 経済統計学 / bootstrap / 非正規性 / 条件付き分散 / 実証研究 |
Research Abstract |
研究発表の1番目の論文は、1変量回帰モデル(被説明変数が1つ)でのwild bootstrapとpairs bootstrapとの比較をシミュレーションで比較した論文である。確率的回帰モデルでの比較がこれまで行われていないので、結果として確率的回帰モデルの重要性を指摘したことになる。この様な事を多変量回帰モデル(被説明変数が2つ以上)で行うことが本来の目的だがまだ実行できていない。 研究発表の2番目の論文は、weak exogeneityの新しい定義を提案したきっかけであったSpanosの1994年の論文で考察された確率的回帰モデルのjoint MLEの尤度関数の特性を調べた論文である。具体的には、モデルで考察されたt分布の自由度は推定可能であり、joint MLEのinformation matrixのblock-diagonalityを指摘し、シミュレーション結果も加えてある。 研究発表の3番目の論文は、誤差項にGARCH(p, q)を仮定した資産価格モデルでの回帰パラメータのアルファとべータのQMLEの漸近共分散行列が、以前誤差項にi.i.d.を仮定した論文と同様に、cokurtosisとcoskewnessによって表現できることを示した。 す 研究発表の4番目の論文は、楕円分布族に属するt布の場合のVARモデルをconditional modelとして考えたモデルでのユーロとポンドの為替レートを用いた実証研究の論文である。実証では、GARCHモデルや、GARCHに従う2つの誤差項の間の相関が時間とともに変化するモデル、通常のVARモデルなどの中で、唯一ミススペシフィケーションの検定をパスすることを発見し、提案するモデルの意義を示せた。
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Research Products
(4 results)