2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530187
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
牧 厚志 Tokyo International University, 経済学部, 教授 (20051906)
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Keywords | 家計消費 / 資産価格 / 多費目消費 / マクロ統計とミクロ統計の乖離 / 御記入仮説 / 寡占市場 / ナッシュ均衡 / シミュレーション |
Research Abstract |
日本の消費者行動にかんして、全国消費実態調査報告を利用した実証分析は、本の一章の中で纏めた。ここでは、バブル以前と以後の消費者行動についていわゆる経済的「ショック」が起きたときにその効果がが一時的か経常的かについての仮説をたて、統計的検定を行った。実証分析の結果では、バブル井算の行動に戻った年齢階級もあるが、そうでない年齢階級もあった。また、家計調査と金融資産データを利用した分析(消費-資産価格もデル)は国際ジャーナルのリバイズして再投稿中である。 アメリカ・テータに関する分析が、国際ジャーナルのアクセプトされ、2010年1月に刊行された。ここでは経済統計に関する誤記入の問題を耐久消費財購入行動をベースにして分析した。日本のケースと同様に、アメリカでも誤記入の可能性は否定できなかった。具体的な分析結果については、当該ジャーナルを参照してほしい。アメリカ・データによる別のトビックの分析が現在も続けられている。 ヨーロッパの消費者行動について、平成19年末にDPとして予備的な結果を纏めたが、それ以後新しいデータが公表されており、最近になりそれを入手できたために、それらの新しいデータセットを利用した分析を行う計画の下、順次分析を計画しているところである。 また、消費者需要行動と企業供給行動分析に関し、寡占市場の枠組みでナッシュ均衡をベースにしたシミュレーション分析も行った。これは2009年5月に国際ジャーナルの掲載された。
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