2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530189
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
刈屋 武昭 Meiji University, グローバル・ビジネス研究科, 教授 (70092624)
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Keywords | ブランド価値評価 / 百貨店のビジネスモデル / 商業用不動産ビジネス / 変動・固定賃料最適比率 / 委託取引・派遣店員制度 |
Research Abstract |
平成19年度は,百貨店のブランド価値を評価するために,百貨店の事業形態の特徴に注目し,一般商業用不動産ビジネスと比較し,残差としての価値としてブランド価値を評価する。百貨店のビジネスラインとして百貨店特有の取引システムとして,戦後復興期に百貨店と納入業者との間で形成された制度 1)返品制度:売れ残った商品を納入業者に返すことができる 2)委託取引・派遣店員制度店頭商品の所有権が納入業者サイドに属する,納入業者が販売員を派遣に関してブランドかちの評価法を展開する。2)については,実質的に商業用不動産賃貸業と同じであると見て,Kariya,et.al(2006)で展開した変動賃料と固定賃料の選択とテナント入れ替え問題として,位置づけることができる。この視点から個別業種テナントの売上高貢献度から見て,そこで発生する百貨店の(坪単価あたりの)収益と実勢賃料とを比較し,その差から,百貨店に帰属するブランド価値を推論する。さらにより有効な価値創造をするために,ビゾネスモデルのあり方を議論し,ERMの視点から経営の有効性を評価する。
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