2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本企業のリストラクチャリング:全体性と補完性の視点からの実証分析
Project/Area Number |
19530212
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
牛島 辰男 Aoyama Gakuin University, 国際マネジメント研究科, 准教授 (80365014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大湾 秀雄 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (60433702)
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Keywords | 経営学 / 企業変革 / 計量分析 |
Research Abstract |
本年度においては、1995年から2005年において日経平均(225)に採用されたことのある全製造業企業をサンプルとし、各社がリストクチャリングのために実施した施策を、報道、プレスリリース資料、各種データベースに基づき調査し、企業間の比較が可能なように領域別にコード化、整理した。具体的な領域と施策の例は次の通りである。(1)経営構造(ガバナンス)改革(例:取締役会の縮小(役員数の削減)、執行役員制度の導入、役員ストックオプションの導入)、(2)事業ポートポートフォリオ改革(例:事業清算・売却、買収、他社との事業統合)、(3)組織改革(例:分社化・親子合併などグループ構造の変革、希望退職など人員整理、報酬制度の変革)、(4)財務改革(例:債務削減・減免、第三者割当て増資、自社株買い)。その上で、これら施策の実施状況問のプラス(補完)、マイナス(代替)の連動関係から、企業リストラクチャリングの大きな型(パターン)を抽出し、各企業の変革パターンを分類した。また、これらパターンと、リストラクチャリング実施前後の企業パフォーマンスの関係について、簡単な計量分析を行った。過去において研究の行われていない事業統合については独立した論文としてまとめ(研究代表者の単著)、2つの国際学会(Academy of International Business、Association of Japanese Business Studies)において報告、今後のための有益なコメントを得た。
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Research Products
(2 results)