2008 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀アジアにおけるグローバル化とコレラ流行-南アジアと東アジアの連関と比較
Project/Area Number |
19530314
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
脇村 孝平 Osaka City University, 大学院・経済学研究科, 教授 (30230931)
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Keywords | 19世紀 / アジア / グローバル化 / コレラ / 公衆衛生 |
Research Abstract |
1、コレラ流行と半乾燥性の気候との関連を論じたワーキングペーパーを執筆(‘Health Hazards in19th Century India:Malaria and Cholera in Semi-Arid Tropics',Kyoto Working Papers on Area Studies No.9(G-COE Series7),October2008)。 2、19世紀におけるコレラの世界的流行(パンデミック)の波及経路に関する研究論文を執筆(「交通/水不足/水汚染-19世紀コレラ・パンデミックと南アジア世界」池谷和信編著『地球環境史からの問い-ヒトと自然の共生とはか』岩波書店、近刊に所収)。 3、平成20年11月(11/26-28)に、イギリス・ロンドン大学ユニバシティ・カレッジのウエルカム・トラスト医学史センター(Wellcome Trust Centre for the History of Medicine)が主催した「世界保健機構と健康の社会的決定要因-理論・政策・実践を評価に向けて」(‘The World Health Organizatio and the Social Detereminants of Health:Assessing Theory,Policy and Practice')会議へ出席し、報告をした。その時の報告内容は、「マラリア対策・農村衛生・都市衛生-歴史的考察」と題するものであった。その際の交通費等の費用は先方より支出された。ところで、事前の約十日間(11/16-25)にロンドンの大英図書館(British Library)にて、英領期のインド関係の資料調査、特にカルカッタ市(現在のコルカタ)の衛生関係の資料調査を行ったが、その間の宿泊費および日当は、本研究費より支出した。 4、また、他の研究費を使用して、平成21年3月(3/7-20)に、インド・コルカタ市にある国立図書館(National Library)で資料調査を行った。ここでは、主に19世紀のコレラ流行に関する資料とカルカッタ市における公衆衛生政策吏に関する資料を調査した。なお、この期間中、ハイデラバード市にあるオスマニア大学歴吏学科を訪ね、A・サティアナラヤナ教授と研究交流を行ったが、この際のコルカターハイデラバード間の交通費等は、本研究費より支出した。 5、本年度は、数度にわたって国立国会図書館(東京都)および日本貿易振興会アジア経済研究所図書館(千葉県)で、資料調査を行った(ただし、費用は別の研究費から支出していることもある)。
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