2008 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本の主食消費-拡大する米・小麦供給圏と国内産地に関する実証的・総合的研究-
Project/Area Number |
19530318
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
大豆生田 稔 Toyo University, 文学部, 教授 (20175251)
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Keywords | 経済史 / 日本史 / 農業経済学 / 主食 / 食生活 / 米 / 小麦 / 市場 |
Research Abstract |
本研究の目的は、近代日本の成立・確立期(1890年代〜1920-30年代年代)を対象に、生活に不可欠な消費資料である主食に注目し、産業化に伴い高度化する消費が市場を通じて与える多様な影響を、社会史的・地域史的に検討することにある。特に、(a)主食の需要構造の特質と変貌、(b)主食の取引圏の拡大、(c)国内産地の対応、について実証的に解明し、それらを総合的に考察することを課題とする。本年度(第2年度)の主な資料調査は以下の通りである。(a)国内の主食需要の動向については、東京大学経済学部図書館において米・小麦関係の諸資料を、お茶の水図書館において食生活・食文化に関する雑誌・図書類を、調査・収集した(旅費、その他)。また、(b)北米小麦・小麦粉の需要増加に伴う取引圏の拡大については、アメリカ合衆国の国立公文書館(ワシントンD. C.郊外)のレコードグループ131(在米企業の接収文書)に収められている、1920-30年代の三井物産・三菱商事の小麦,・小麦粉取引関係書類を調査し、数十箱におよぶ書類の所在を確認し、一部を写真撮影した(旅費)。(c)国内の米主産地の市場への対応、産米改良については、新潟県立図書館において同県の米穀検査等の諸資料を、大阪市立大学図書館において明治期深川の廻米問屋(奥三郎兵衛)の関係文書を調査・収集した(旅費、その他)。収集資料の整理・保存については、業務委託・アルバイトによって、収集資料の目録作成、数値データの入力、文字資料の解読・入力、一部収集資料のPDFファイル化等を進めた(謝金)。また、収集資料等の分析を進めて、その成果の一部を論文にまとめて公刊した。
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Research Products
(2 results)