2007 Fiscal Year Annual Research Report
製薬企業における研究開発のマネジメン-日・独・仏の比較研究-
Project/Area Number |
19530325
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
金子 秀 Saitama University, 経済学部, 教授 (20204555)
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Keywords | 医薬品 / 遺伝子 / バイオテクノロジー / ゲノム創薬 / ゲノミック / ポストゲノミック |
Research Abstract |
本年度は、フランスの製薬企業の現状について文献とヒヤリンク調査を行った。フランスでは今後、3大疾病領域(癌、感染症、神経系統)を中核にした世界的な拠点になることを目指している。したがって, 製薬企業はもとより、バイオベンチャー企業も主として、こうした領域をターゲットとした研究を行い、上場していることが明らかとなった。 ゲノム創薬について考察してみると、ゲノミック(遺伝子に関する研究)とポストゲノミックは新しい治療方法を開拓しており、医薬品は遺伝子工学によって製造されている。遺伝子についての知識は、病気のリスクを予測することができ、この知識を利用することにより、大病を早期に発見することが一般化されるようになった。.すなわち、1970年代から新しい成分を不確かなふるいにかけることから薬を発見する方法へ変化している。この変化は、《行いながら考える》ことから《行う前に考える》ことへ変化している。この変化は、《行いながら考える》ことから《行う前に考える》ことへの変化であり、この変化は、分子生物学的な構造と人間の病理学の機能についての知識が蓄積されることによって可能となった。 生命科学における研究の最近の進歩とバイオテクノロジーの発展は,病気の物理病理学的なメカニズムについてより良い知識をもたらしている.新しい遺伝子→新しい標的→革新的薬の開発が可能となり,従来,医薬品の開発には15年かかっていたが,新しい開発戦略署よりまい治療学的な効果を得ることにより,およそ,7年に開発期間を短縮させることができるようになっている。
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