2007 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・ライフ・バランスの測定尺度の開発と影響度の検証
Project/Area Number |
19530331
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
西久保 浩二 University of Yamanashi, 教育人間科学部, 教授 (70447704)
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 福利厚生制度 / メンタルヘルス / 少子高齢化 / 次世代育成 / 健康管理 |
Research Abstract |
本年度は、既存調査データの再分析等を通じて、企業と従業員の福利厚生制度における新しいニーズとしての「ワーク・ライフ・バランス」がどのように位置づけられるか、その現状についての検証を先行的に行った。その成果を著作(「進化する福利厚生」他、2編)、論文(「福利厚生の現状と今後の方向性」他、2編)及び学会報告(日本労務学会報告)を通じて公表し、他研究者等から様々な意見を得た。既存調査からの発見としては、ワーク・ライフ・バランスは今後の福利厚生制度を主要な取り組み課題として労使双方において捉えられており、長時間労働の抑制、家計での長期的生活設計への動機付け・情報支援の推進、メンタルヘルスを含む総合的な健康管理などいくつかの具体的局面において推進されていることが確認された。加えて、その結果、ワーク・ライフ・バランスが時間的側面、家計的側面(生活設計的側面)、肉体的側面(健康管理的側面)、精神的側面(メンタルヘルスの側面)など総合的な観点から多面的に測定される必要性が高いことが再確認できた。 また、新たな知見を得るため国内従業員(1300標本)と中国の民間企業従業員(110標本)に対するアンケート調査を実施した。このデータ分析を通じて開発中のワーク・ライフ・バランスの測定尺度の測定精度、有効性及び従業員態度との関連性について国際比較の観点からの普遍性を検証する作業を進めている。
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Research Products
(6 results)