2009 Fiscal Year Annual Research Report
非正規労働者のキャリア開発制度導入による人的資源管理の有効化に関する研究
Project/Area Number |
19530349
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Research Institution | Hachinohe University |
Principal Investigator |
丹羽 浩正 Hachinohe University, ビジネス学部, 教授 (50387122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸田 浩文 東洋大学, 経営学部, 教授 (60178217)
早坂 明彦 聖徳大学, 人文学部, 准教授 (40238093)
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Keywords | 人的資源管理 / 非正規労働者 / キャリア開発 / 労働者派遣法 / 正規労働者 / 報酬 / マネジメント / 働き方 |
Research Abstract |
厚生労働省の諮問機関である労働政策審議会が昨年12月に提示した労働者派遣法改正案の原案には、製造者派遣の原則禁止や派遣先が違法行為をした際に派遣労働者を直接雇用することを義務づける直接雇用みなし制度の創設が明記されている。これまで派遣労働を有効な労働力として活用してきた企業にとってはコスト増につながる可能性が考えられる。また派遣労働者にとって規制対象となる派遣労働者数が40万人を超えると見通される。この数字は登録型派遣の約半数を占めることを意味しているので、派遣労働者にとっては今後の非正規労働という働き方や自らのキャリア開発について、ライフプランという長期的な視野に立って見直しを図る時期に来ていると考えられる。 さらにわが国の非正規労働の中のパート・アルバイトの約40%以上は小売業や外食産業に従事しており、特に大学生の約8割がアルバイトを経験し、その約60%が補助的労働に従事しているなど、非正規労働の働き方はすでに多様化している。このような現代において、職場に混在する正規・非正規労働者に対する効果的なマネジメントのあり方や派遣労働者自身のキャリア開発が課題化している。これまでの期間の定めない雇用の正規労働か有期雇用に定める非正規労働の二分論はだけではこれらの課題に対応できなくなっている。非正規労働者の雇用問題だけだはなく働き方やキャリア開発まで含めた研究の必要性を説いた。本研究では、現在的課題である非正規労働者の雇用とキャリア、そして非正規労働者の働き方や報酬金銭的報酬に限らない観等と経営管理の視点から人的資源管理の有効性について研究を行った。
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Research Products
(5 results)