2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530351
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
山本 寛 Aoyama Gakuin University, 経営学部, 教授 (30240120)
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Keywords | 経営学 / 人的資源管理論 / リテンション / キャリア / 退職 |
Research Abstract |
今年度の実施計画は(1)前年度に実施した日本、アメリカ、イギリスおよびオーストラリアでのインタビュー調査および質問票調査の結果の分析および研究成果の発表およびその準備を行う。(2)平行して文献研究を行い、リテンションに関する新モデルや理論の摂取に努める。(3)日本および外国における質問票調査、インタビュー調査を行う、の3点であった。 (1)については、青山経営論集第44巻第2号に研究論文の形で掲載する予定である(平成21年9月刊行予定)。 (2)については、大学研究室、首都大学東京等において資料収集を行うとともに、8月2・3日労務学会(立教大学)、8月30・31日産業・組織心理学会(上智大学)に参加し、多くの関連する研究者と情報交換を行った。並行して、5月31日に国際戦略経営研究学会の研究会にて、研究成果を発表した。さらに以上の研究を単著にまとめ、中央経済社より、『従業員定着のマネジメントー人材活用のためのリテンションの研究』を刊行する(平成21年5月予定)。 (3)については、第1に、前年度実施した日本における質問票調査と同一対象に2回目の縦断調査を実施し、前回回収した400票中220票を回収した(12月11日〜26目)。前年度調査で測定した人的資源管理施策の、リテンションへの影響という因果関係の検証のためである。第2は、国際比較調査の一環として、平成21年2月2日〜4日に、中国の勤労者に対する質問票調査を実施した。その際、前年と同様に、バックトランスレーションを行った。調査対象をアメリカ、カナダではなく中国にした理由は、前年度調査で西欧文化圏(アメリカ等)と非西欧文化圏(日本)におけるリテンション・マネジメントの実態はかなりの程度明らかにされたが、非西欧文化圏内における実態の比較を行っていなかったためである。これは前年度以降の学会での複数の研究者とのディスカッションに基づくものである。
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Research Products
(2 results)