2007 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ創出のマネジメント戦略-日韓米欧における共同事業の実態調査研究
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19530354
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
各務 洋子 Komazawa University, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 准教授 (40306915)
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Keywords | コンテンツ創出 / マネジメント戦略 / 共同研究 / 企業提携 / 知識創造のプロセス / プロダクト・ライフサイクル |
Research Abstract |
初年度は、理論構築を中心としながら、海外での提携事業の実態調査を実施した。理論構築作業の中心として、組織間関係論、経営戦略論の発展型としてのマネジメント論構築に向けた文献を検討した。組織間関係の中間形態、組織間関係をマネジメントすること、そしてマネジメントのプロセスの成果としてのプロダクト創出が、ものづくり経営とは異なる知識資産創出、コンテンツ創出にいかに結びつけることができるのかが焦点である。理論的フレームワークの構築の際、経営学の領域にとらわれず、クリエイティブインダストリーが国家の経済成長にいかに寄与するのかという側面からの先行研究をも検討に加え、学際的アプローチを試みた。実施計画にまとめたコンテンツ産業分析の先行研究の収集・分析、知識創造関連プロダクトのライフサイクル論の内外論文、著作の収集・分析、知識創造関連と企業成長戦略との関連性における理論研究、プロダクト・ライフサイクルマネジメントの戦略的フレームワークの構築という一連のプロセスを踏み、検討を重ねた。 実証研究としては、米国フィラデルフィアで開催されたAcademy of Managementにおいて、知識資産のマネジメント、戦略、新規プロダクト開発に関る研究者との有益な議論とインタビューを実施した。フィラデルフィアに続き、ボストンでは、ハーバード大学、MIT、ボストン大学に所属する研究者、映画を中心としたコンテンツクリエーターとのインタビューを実施した。その成果は、9月初旬に実施された日本経営学会第81回大会で報告し、また、世界思想社から出版された『コンテンツ学』の筆者担当章において、一部を記述した。予定していた韓国、ドイツ訪問は達成できなかったが、次年度に実現する予定である。
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Research Products
(2 results)