2008 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ創出のマネジメント戦略-日韓米欧における共同事業の実態調査研究
Project/Area Number |
19530354
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
各務 洋子 Komazawa University, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (40306915)
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Keywords | コンテンツ創出 / マネジメント戦略 / 共同研究 / 企業提携 / 知識想像のプロセス / メディアミックス |
Research Abstract |
本研究の目的は知識資産をプロダクトとするコンテンツ産業が、確固たる業界として磐石な土台の上に成長を続ける方策を、企業経営の側面から分析、研究することであった。そのために、まずは国家戦略としてのビジネス制度が確率しているアメリカ、イギリス、そしてフランスなどのコンテンツ先進諸国の事例を改めて分析し、コンテンツ産業が企業として成長するための企業戦略、成長戦略を導き出すことである。まずは、初年度の文献研究と調査研究を継続し、20年度はアメリカのアナハイムで開催された経営学会において、コンテンツ産業やメディア産業のマネジメント戦略を専門とする有識者とのセミナーを開催した。セミナーに続き、特にメディアコングロマリットに属するタイムワーナー社、ソニーピクチャーズ、ウォルトディズニー、ヴァイアコムの4社を訪問し、プロダクト開発のイノベーション創出のプロセスについて聞き取り調査を実施した。成果の一部は、本年1月に出版された下記の著作に記してある。昨年秋には、ドイツのケルンで開催された戦略経営学会に出席し、同様に、コンテンツ産業、メディア産業のマネジメント戦略に関するワークショップに参加した。ヨーロッパにおいては、キルヒのプロダクト開発戦略を検討した。日欧米の事例を通して、コンテンツという無形資産を開発するためのマネジメント戦略は、様々なメディアを縦軸とすれば、コンテンツの内容で横軸を組むことができる。技術革新の激しいメディア業界にはハードとしてのメディア技術開発を特化させ、コンテンツを細分化し、さらに専門化させることにより、競争力と開発力を育成することがポイントではないかという段階に来た。計画に記述していた韓国をはじめアジア地域を中心とした聞き取り調査を含めることができなかったことが本研究で唯一不足した点である。今後の課題としたい。
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Research Products
(2 results)