2008 Fiscal Year Annual Research Report
中小企業事業承継問題に関する日仏比較研究を通じた事業承継リスクマネジメントの提案
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19530372
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| Research Institution | Kansai University |
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Principal Investigator |
亀井 克之 Kansai University, 総合情報学部, 教授 (10268328)
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| Keywords | リスクマネジメント / 中小企業 / 事業承継問題 / 日仏比較研究 / リスクの調査・確認 / ファミリー企業 / リスク対応 / リスク・コミュニケーション |
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| Research Abstract |
以下の7つの大きな活動を行い,「日仏比較研究に基づく事業承継リスクマネジメントの提案」を国際学会での研究報告や著作出版の中で実現した。
1. 2008年5月15日と16日にフランス・パリで開催される第2回ジョルジュ・ドリオ記念セミナー(今回のテーマはファミリー企業)において研究報告を行った。論題は「日本の老舗企業と事業承継問題」である。本セミナーには,フランスを代表する中小企業研究者,事業承継問題研究者が集い,意見交換を行った。
2. 上記国際学会への参加のための渡欧を活かして、スペインのバルセロナ・ビジネススクールのガロ教授と、フランスINSEADのカーロック教授という、世界的なファミリー企業の研究者を訪問して、直接指導を賜った。
3. 8月に南フランスにおいて調査を行い,企業訪問と研究者交流を実施した。特筆すべきは,専門書に事業承継に関する論考を発表しているミシェル・マルシェネ教授と,フランス中小企業研究史を纏めたオリビエ・トレス助教授と直接面談して意見交換したことと,南フランスプロバンス地方とラングドック地方の伝統的産業の経営者インタビューを実施したことである。
4. 9月スイスサンクト・ガレン大学において開催された国際中小企業学会に出席し、研究報告を行った。論題は,「日本の中小企業の伝統と革新」であり、老舗企業の経営課題と事業承継問題をとりあげた。世界中の代表的な中小企業研究者と意見交換した。
5. 10月日本におけるファミリー企業とファイミリー企業の課題である事業承継問題研究の第一人者であり,近年において日仏比較研究を展開している倉科敏材・甲南大学教授の『進化型ファミリー企業経営』の第5章の執筆を担当した。
6. 10月 日本におけるファミリービジネス学会の設立に参画し、理事に就任した。創立研究会におけるシンポジウムの司会を務めた。国内の研究者との意見交換をした。
7. 2009年2月 ファミリービジネスの経営課題を描いたオリビエ・トレス著の『ワインをめぐる戦い:モンダヴィ事件-グローバリゼーションとテロワール』の翻訳作業を行った。本書は2009年4月に出版される。
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