2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530388
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
河合 勝彦 Nagoya City University, 大学院・経済学研究科, 准教授 (70278274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 博章 名古屋市立大学, 大学院・経済学研究科, 研究員 (00448721)
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Keywords | 普及モデル / エージェント / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、イノベーションや新製品がどのように普及していくのか、さらに、どのようにすればその普及を促進することができるのか、という問題について、消費者行動理論およびマーケティング分野への応用を主目的として考察を加えている。分析手法としては、システム・ダイナミックスおよびエージェントベース・モデルを中心としたコンピュータ・シミュレーションを採用し、その分析結果からイノベーション・新製品普及促進のためのマーケティング戦略などに関する提言をおこなっている。 より詳細には、われわれが今までに構築した、新製品普及過程を描写するシステム・ダイナミックスとエージェントベース・モデルの総括をおこない、両者の接合方法について理論的な説明をおこなっている。さらに、エージェントベース・モデルとネットワークモデルとの融合を検討し、様々なネットワーク構成におけるイノベーションおよび新製品の普及形態についての解明を行なっている。 今年度の主要な成果としては、システム・ダイナミックスとエージェントベース・モデルの特性の対比をおこない、購買者の認知的モデルの重要性を示した。さらに、「オピニオンリーダ」および「弱い紐帯」をモデル化した複雑ネットワークモデルの構築し、購買閾値、準拠集団、およびネットワークの構造に関する、モデルの感応度分をおこない、それらがイノベーション普及に果たす役割について数量的な分析をおこなった。 現在は、Webデータを活用した、イノベーション普及のテキストマイニング分析に着手しているが、実質的な分析結果の公開には至っていない。
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Research Products
(3 results)