2008 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーションと商業構造の変容に関する比較研究(東アジアと日本の比較)
Project/Area Number |
19530389
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
西島 博樹 University of Nagasaki, 経済学部, 准教授 (90352418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 忠康 佐賀大学, 経済学部, 教授 (90304873)
柳 純 福岡女子短期大学, ビジネス学科, 准教授 (50353181)
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Keywords | 東アジア市場 / グローバリゼーション / 小売商業構造 / 小売国際化プロセス / 小売経営技術移転 |
Research Abstract |
研究代表者および研究分担者は、研究課題に即した研究会を定期的に開催した。この研究会では、(1)研究代表者と研究分担者による研究視角の統一・検討、(2)既存文献の収集と分析課題の整理・分析、(3)海外現地調査の事前準備などを主たる内容とした。東アジア各都市・地域への現地調査は2回実施した。1回目は、2008年7月に中国の牡丹江市、藩陽市、大連市において小売企業聞き取り調査、現地消費者を対象としたアンケート調査、商業集積調査を実施した。また、同時に、牡丹江大学(牡丹江市)、遼寧大学(藩陽市)、東北財経大学(大連市)において現地研究者との意見交換、共同研究会を実施した。2回目は、2008年11月に台湾において小売企業聞き取り調査及び商業集積調査を実施した。今年度の研究の成果物としては、次ページに記載されているように、雑誌論文1件、学会発表5件、図書(共著)3件がある。これらの研究成果の共通テーマは、東アジア市場におけるグローバル化プロセスおよび小売外資および国内小売企業に対する影響である。例えば次の点を明らかにした。東アジア市場(中国、台湾)に出店している日系小売企業(特に百貨店)は、経営の基幹部分に関しては日本で確立させた標準化戦略を徹底させると同時に、周辺部分については柔軟に現地適応化戦略を取り入れている。このことが、現地市場での競争優位性の源泉として機能している。
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Research Products
(9 results)