2007 Fiscal Year Annual Research Report
国際航空貨物運送で使用するトレード・タームズ(貿易定型取引条件)の地域別比較研究
Project/Area Number |
19530395
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
吉田 友之 Kansai University, 商学部, 教授 (80210706)
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Keywords | 商学 / 貿易商務 / 国際商務 / 航空運送 / トレード・タームズ / 国際商慣習 |
Research Abstract |
旧FAZ(Foreign Access Zone;輸入促進地域)中で従来貿易後進地であった地方空港地域でおもに航空機を利用し貿易取引を行っている中小貿易業者による貿易取引は如何なる特長や問題点を有しているのかについて明らかにするとともに、かれらが貿易取引を円滑に行ううえで最も重要なトレード・タームズについてどの程度の理解度と適正使用度を有しているのかについて、調査を実施した。 地方の空港地域にある、旧宮城FAZ(仙台空港地域)、旧石川FAZ(小松飛行場地域)、旧岡山FAZ(岡山空港地域)、旧広島FAZ(広島空港地域)、旧長崎FAZ(長崎空港地域)の5箇所の地域にあり最寄の旧FAZ指定の空港をすでに利用しているか、将来利用する可能性がある貿易業者を、各地方にあるジェトロ(日本貿易振興機構)、地元商工会議所、地元経済同友会および関係宮庁などから収集した資料に基づき、極力探出した。つまり、個人情報保護法が壁となり航空機使用の業者のみを特定することは不可能であり、各種の入手資料により航空機を利用していると推定される業者宛にアンケート票を送付することとした。そのため上述の研究目的を達せられるようなアンケート内容の設計をすることに傾注した。送付物(アンケート票、アンケート回答依頼状、返信用封筒など)を準備し、アンケート送付が決定した地域(旧石川FAZ、旧広島FAZ)所在の業者に順次アンケート票などの発送を行った。アンケート票の回収ができたところから順次整理しパソコンへのデータ入力および集計を開始した。 今後アンケート送付済みの先からのアンケート回収率が低い場合には再度アンケート回答を依頼したり電話などにより回答の協力をお願いしたり、さらには聴き取り調査を実施する予定をしており、精度の高いデータの収集に努めたい。
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